隠岐島の小さな池で若者が笑いながら溺死した。島の老人・小野仙一は「後鳥羽上皇の祟りだ」とつぶやく。それから半年、東京品川の古い屋敷で、遺失したはずの源氏物語絵巻を偶然見てしまった佐治貴恵(中山忍)は、國文學の教授・白倉秀明(神山繁)に相談をする。教授は謎を解くために隠岐島に行こうと提案をする。
一方、淺見光彥(辰巳琢郎)も後鳥羽上皇の遺跡発掘調査隊に同行して隠岐島に行くことになった。調査の無事と成功を祈願して隠岐神社で禦祓いをしていると、小野仙一がやってきて、祟りがあるから調査をやめろと忠告していく。半年前の溺死事件に興味を持った光彥だが、その夜、小野が水死體となって発見された。