風雲獅子丸的劇情簡介 · · · · · ·
昭和47年4月にその放送を開始した『快傑ライオン丸』は安定した視聴率を獲得し、人気番組としての地位を築いた。だが、変身特撮番組が亂立していた當時、人気番組といってもその人気にいつまでも甘んじている訳にはいかず、番組自體の変身を求められることになる。そこでピー・プロではシリーズ第二弾として『ライオン丸見參!』を企畫。これが『風雲ライオン丸』に変更され、昭和48年4月に放映がスタートした。
変身モノの第二弾といえば前作のヒーローの兄弟分が登場し、主役は交代することがほとんどだが、本シリーズでは前作にひき続いて潮哲也氏が主役となり、基本的には前作とは違う別の世界の物語として描かれている。イメージを一新するために西部劇の要素が多分に取り入れられ、うしおそうじ(鷺巣富雄)氏によるキャラクター設定も時代劇と西部劇を合わせたユニークなものとなった。
背中に背負ったロケットで上空へ舞い上がって変身を遂げる”ロケット変身”、兜を被ったライオン丸の戦闘的なスタイル、そして前作のタイガージョーに代わるライバルキャラとしてブラックジャガーを初期の段階で登場させるなど、本作には様々な新機軸が盛り込まれ、前作との差別化が計られた。また、それまでピー・プロ作品のアクションを擔當していたJFAが解散したため、湯淺謙太郎氏率いる湯淺プロダクションが新たにアクションを擔當。トランポリンよりもクレーンを多用したアクションシーンが新味を出していた。
だが、これらの新しい要素は変化が激しかったせいか子供たちには今ひとつ受けが悪く、視聴率はかえって下がってしまう。そのため9話にて快傑ライオン丸を登場させ、11話からはタイガージョーをレギュラーに。さらに評判の悪かった兜姿を改めてたてがみ姿に変更するが、期待されたほどの成果はなく、たてがみ姿もいつしか兜姿へ戻ってしまった。
番組は結局2クールで打ち切りとなり、結果としてこの作品がピー・プロの最初で最後の第二弾モノとなったが、高際和雄腳本、大塚莞爾監督作品に代表されるハードなドラマは後番組『鉄人タイガーセブン』へと受け継がれている。